一周年

一年前の1月21日、僕は始発で河内小阪に向かっていた。カミさんが産気付いたと連絡があったからだ。カミさんは正月明けから隣駅の実家に帰っていて、前日の土曜日に二人で夕食を食べたところだった。
その時から「そろそろ出てくるんちゃうか」と言っていた。息子はお腹を蹴る力が強いらしく、よくイラストとかで妊婦さんのお腹に旦那が耳を当てて「動いてる、動いてる」というのほほんな感じはなく、「ぐお?!」みたいにカミさんが呻いていて怖かった。
とにかく、病院に着いてそこから長かった。数分に一回、陣痛が来る。その時に僕がカミさんの尾てい骨付近を持ち上げるイメージで耐える。その繰り返しで気付けば夜中になっていた。陣痛が遠退き、看護師さんからも「一回、帰られても結構ですよ」と言われてしまった。
仕方ないので自宅に帰り、携帯を握りしめたまま眠った。明け方に義母から連絡が入り、また始発で病院へ。電話の切迫感からして間に合わないかも知れないと、電車の中で走り出したい気分だった。
まだ分娩室に入ってはなかった。やった!間に合った!
そこから2時間程で産まれた。産まれた瞬間の息子はゆっくり顔をもたげ、カハッと咳をしたように思えた。現場に飛行して到着し、ゆっくりと振り返るアイアンマンみたいだった。
その日から、一年。一緒に生きた。たくさん、一緒に飯を食い、風呂に入り、オムツもたくさん替えた。ついにインフルエンザにもかかってしまった。可哀想で泣いてしまった。

もうすぐ歩けそう。一緒に色々見に行こうと思う。

3ミーの庭

日記なのか何なのか…。少しずつ耕して充実していきます。