引っ越し

9月の半ばに引っ越した。家がついに完成したのである。思えば息子が産まれてからカミさんは、「引っ越したい、引っ越したい」と強迫観念のようになっていた。育休を利用しての徒歩での土地探しを始めたのだ。いくつか不動産会社も回った。ナニワ金融道の登場人物みたいな社長とも出会った。結局は一条工務店にお願いすることになったのだが、僕の本音は「めんどくさい…」であった。その頃は引っ越してから一年位しか経っていなかったし、環境に慣れてるとは言い難かった。毎週の休みの度に幼い息子を連れて工務店に行くのも苦痛だった。しかしカミさんの執念には恐れ入った。

いざ、家が完成し引っ越し日も決まると準備にかからないといけない。とにかく段ボールに詰めていく。自分の荷物で特筆すべきは本の多さだ。ちょっとしたバザーなら開けるくらいある。読んだ本もあるし、読んでない本ももちろんある。図書館でも定期的に借りているが、めっきり読書の時間は減ってしまった。段ボールに詰めながら、「死ぬまでに全部読めるのか??」としみじみ考えてしまった。図書館で借りてる場合じゃないな。
また、十代の時にまっさんからもらった手紙やら、友達の年賀状なんかを読むと「いやあ、あの記憶はやっぱり僕のものなんだなぁ」と当たり前のことを噛み締めるものだ。

出ていくマンション、住んでた期間の半分以上を「ここから如何に出ていくか」と画策されていたマンション、オーナーさんがめちゃ顔恐いけど、優しかったマンション。車を壁と、隣の車とそれぞれぶつけたマンション、その日に食べたトマト鍋が全然味しなかったマンション、庭みたいなスペースがあって虫が大量発生するマンション、カミさん里帰り出産中一人で暮らしたマンション息子が立って歩き始めたマンション…。2年半位しかいなかったけど、結構思い出あるな~。

新しい家ではどんなことがあるか、大量の段ボール箱を前に期待と不安を感じている次第です。

ちなみに職場の後輩も近くに家を買いました。先のナニワ金融道の登場人物から。
↑息子のケツ。
↓貴重な夏休みを草むしりに費やす優しい甥っ子。

3ミーの庭

日記なのか何なのか…。少しずつ耕して充実していきます。